世間一般が夏休みということで浮かれている。
こんな時こそ山にでもこもり修行に打ち込まねば。
いざ霊峰『露津鋼山』へ。

緑色の怪物が俺を修行の地へと誘う。
怪物の腹に呑まれ、数時間後には目的の場所に。
まずは基本通り、己の肉体を凌駕する修行に。
お師匠様よりありがたい経典が隠されてるから探してみよとのお言葉を頂く。

素手で雪を掘り返してゆく。
ぬう、掘っても掘っても何も出ん!
さてはお師匠様にいっぱい食わされたかっ?
だがここで重大な事に気づいた。
冷たさなど微塵も感じていなかった。

隣で一緒に修行していた我甘心もテンション上がりすぎて雪に突っ込んでるぐらいだ。
これか!
心頭滅却すれば氷とて暖かい。
俺はお師匠様に感謝しながら、修行を終えた証としてその場に菩薩像を建立した。

(続く)
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