ISSの外に一歩出るとそこは漆黒の宇宙空間。
太陽光が当たれば+120℃の焦熱地獄、そうでなければ-150℃の寒冷地獄の世界。
どちらにせよ人間が生きていくことのできない環境。
そんな中で活動する為に人間の英知が生み出した科学技術の結晶EMU。
14層の化学繊維とフィルムからなる現代の鎧。
それを纏った二人がゆらゆらと漂っている。
セイフティテザーと呼ばれる命綱だけがISSとの唯一の接点だ。
「さあエイリアンどもかかってこい!このドーソン様が皆殺しにしてやる!リプリーの手を煩わせるまでも無い。」
「準備OKだベン。まずは酸素タンクから調べる事にする。」
イワノフが努めて冷静に告げる。
酸素タンクは米国製エアロック『クエスト』のすぐそばに取り付けられていた。
接続部を慎重にチェックする。
特に問題は無いようだ。
続けてタンク本体にデブリによる破損が無いかどうかを見る。
これも問題は無かった。
「ヘイ、ベーン。次はどうする?」
「そうだな、次はCDRAのバルブを調べてみてくれ。」
二人はハンドレールづたいに移動を開始する。
CDRAには6個の二酸化炭素排出口がある。
その一つ一つを丹念にチェックしていく。
この排出口はCDRA起動時に問題が発見されシャットダウンを余儀なくされたという前例があった。
しかし結局のところ欠陥は処理ソフトの方にあり、アップデート後には問題なく稼動していた。
6個全てを調べ終わったが、特に問題は見受けられない。
「さあ、次はお待ちかねのヴォズドゥクだな!」
イワノフはドーソンを一瞥だけして、さっさとヴォズドゥクへと向かう。
「オイ、不安なのは分かるがそんなに焦るなよ。それじゃまるでダンスパートナーを見つけられないティーンだぜ。」
「ヴォズドゥクを見れば全てが分かるさ。」
イワノフはそれだけ返すと先を急いだ。
ヴォズドゥクの前に着いた時、イワノフの体は固まった。
自分の目がどうかしてると思いたかった。
少し遅れてドーソンもたどり着く。
「何だコレは・・・!」
あれほど無駄口を叩いていたドーソンでさえ、それだけ言うのが精一杯だった。
(続く)
太陽光が当たれば+120℃の焦熱地獄、そうでなければ-150℃の寒冷地獄の世界。
どちらにせよ人間が生きていくことのできない環境。
そんな中で活動する為に人間の英知が生み出した科学技術の結晶EMU。
14層の化学繊維とフィルムからなる現代の鎧。
それを纏った二人がゆらゆらと漂っている。
セイフティテザーと呼ばれる命綱だけがISSとの唯一の接点だ。
「さあエイリアンどもかかってこい!このドーソン様が皆殺しにしてやる!リプリーの手を煩わせるまでも無い。」
「準備OKだベン。まずは酸素タンクから調べる事にする。」
イワノフが努めて冷静に告げる。
酸素タンクは米国製エアロック『クエスト』のすぐそばに取り付けられていた。
接続部を慎重にチェックする。
特に問題は無いようだ。
続けてタンク本体にデブリによる破損が無いかどうかを見る。
これも問題は無かった。
「ヘイ、ベーン。次はどうする?」
「そうだな、次はCDRAのバルブを調べてみてくれ。」
二人はハンドレールづたいに移動を開始する。
CDRAには6個の二酸化炭素排出口がある。
その一つ一つを丹念にチェックしていく。
この排出口はCDRA起動時に問題が発見されシャットダウンを余儀なくされたという前例があった。
しかし結局のところ欠陥は処理ソフトの方にあり、アップデート後には問題なく稼動していた。
6個全てを調べ終わったが、特に問題は見受けられない。
「さあ、次はお待ちかねのヴォズドゥクだな!」
イワノフはドーソンを一瞥だけして、さっさとヴォズドゥクへと向かう。
「オイ、不安なのは分かるがそんなに焦るなよ。それじゃまるでダンスパートナーを見つけられないティーンだぜ。」
「ヴォズドゥクを見れば全てが分かるさ。」
イワノフはそれだけ返すと先を急いだ。
ヴォズドゥクの前に着いた時、イワノフの体は固まった。
自分の目がどうかしてると思いたかった。
少し遅れてドーソンもたどり着く。
「何だコレは・・・!」
あれほど無駄口を叩いていたドーソンでさえ、それだけ言うのが精一杯だった。
(続く)
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